エアバス、新型機「A350XWB」の初飛行に成功
(CNN) 欧州航空機製造大手エアバスは14日、フランス南部トゥールーズで、同社の新型旅客機「A350XWB」の初めての試験飛行を行った。
A350XWBは、現地時間14日午前10時頃にトゥールーズ・ブラニャック国際空港を飛び立ち、4時間の試験飛行を終え、無事に着陸した。
試験飛行後、エアバスのチーフ・テストパイロット、ピーター・チャンドラー氏は、「離陸して数分後には、初めての試験飛行という緊張感は消えた」とし、「ゆったりとしたいつも通りの飛行だった」と振り返った。
A350XWBは、米ボーイングの787や777の競合機としてエアバスが設計した超低燃費型旅客機の1号機で、XWBは「extra wide body(広胴)」を意味する。A350ファミリーは、A350‐800(270座席)、A350‐900(314座席)、A350‐1000(350座席)の3サイズが用意されている。
エアバスのファブリス・ブレジエ最高経営責任者(CEO)は「今日はすべての航空ファンにとって最高の1日だ」と述べた。
ブレジエ氏は、12~13カ月以内にA350XWBの運行許可を取得し、2014年末までに最初の顧客に引き渡したいと語った。また向こう20年間に世界の長距離旅客機市場で半分以上のシェアを握りたいとの希望を示した。