NYダウ続落、353ドル安 今年最大の下げ幅
ニューヨーク(CNNMoney) 20日のニューヨーク株式市場は、バーナンキ米連邦準備制度理事会(FRB)議長が前日、量的緩和縮小の時期に言及したことを受けて大幅続落した。ダウ工業株平均は前日比353.87ドル(2.3%)安の1万4758.32ドルと、今年最大の下げ幅を記録した。
1日の下げ幅としては2011年11月以降最大。この2日間で550ドル以上下落した。
S&P500種株価指数も2.5%下がり、11年11月以降最大の下げ幅を記録。ハイテク株が中心のナスダック市場の総合指数も2.3%下げた。
急落のきっかけは、バーナンキFRB議長の量的緩和の縮小時期を巡る発言だった。
バーナンキ議長は、景気の動き次第では今年後半から米国債の買い入れ規模を徐々に縮小して来年中に買い入れを終了すると言及。ただし、景気が悪化すれば刺激策を強化するとも述べた。
長期金利の指標となる10年物米国債の利回りは一時2.46%と、11年8月以来の水準に上昇した。一方、米ドルが資金の逃避先となったことで、主要通貨に対してドル高が進行した。
欧州の主要市場でも株価は3%以上下落。香港や上海の株式市場も3%近く下げた。