ティファニー元幹部を逮捕 自社商品1.3億円相当盗んだ疑い
(CNN) 米貴金属メーカー「ティファニー」の元幹部が2日、在任中に同社の商品だった貴金属約130万ドル(約1億3000万円)相当を盗み、別の貴金属店に売り渡していた疑いで逮捕された。米連邦捜査局(FBI)の報道官が明らかにした。
逮捕されたのは、同社の商品開発担当副社長を務めていたイングリッド・レダーハース・オクン容疑者(46)。在任中の2011年1月から今年2月にかけて、ダイヤモンドのブレスレットやイヤリング、ペンダントなど165点を盗み出した疑い。職権を乱用して仕入れの記録を抹消し、私物と偽って売却したとされる。
調べによると、買い取ったのは米ニューヨーク・マンハッタンに拠点を置く国際的な貴金属取引業者で、同容疑者と夫に7525ドル~4万7400ドルの小切手計75枚余りを切っていた。同容疑者の友人1人が加担したとの情報もある。
レダーハース・オクン容疑者は今年2月、社内の人員削減により解雇された。同社がその翌日に実施した在庫点検で、商品がなくなっていることが判明。同容疑者はその後も電子メールを通し、商品は自分のデスクの封筒に入っているなどと虚偽の説明を繰り返したという。
同容疑者は電子通信を使った詐欺の罪で最大禁錮20年、盗品を州外へ持ち出した罪で同10年の刑を言い渡される可能性がある。