中国で世界一の高層ビル着工 838メートル、202階建て
(CNN) 中国中部湖南省の長沙で、高さ838メートルの超高層ビル「天空都市」の建設工事が始まった。完成すれば、アラブ首長国連邦(UAE)ドバイのブルジュ・ハリファ(828メートル)を抜いて世界一になる。
起工式は7月20日に行われ、建設会社の遠大集団によると、10カ月後の2014年8月にはブルジュ・ハリファを抜く見通し。ブルジュ・ハリファは完成までに5年を要していた。
天空都市は202階建てで、総工費は40億人民元(約650億円)。約3万人が入居するほか、ショッピングモールや学校、病院、オフィス、遊園地、スポーツ競技場、農場などを収容し、1階から170階まで全長10キロの「遊歩道」も整備する。
住民は生活のすべてをビル内で済ますことができるため、市内の車の数は約2000台減らせると見込んでいる。
ただ、建設には遠大集団が開発した特殊な工法が使われることから、安全性に疑問を投げかける声もある。同集団はこの工法を使って2011年に30階建てのビルを15日で完成させ、その前年には15階建てのホテルを6日で完成させたという。