米スターバックス、中国への進出好調 年内に1000店
ニューヨーク(CNNMoney) 米コーヒーチェーン大手スターバックスが、中国へ積極的に進出して売り上げを伸ばしている。同国内の店舗数は年内に1000店に達するとみられる。
同社がこのほど発表した4~6月期決算で、アジア太平洋地域の売上高は前年同期比30%の伸びを示した。これをけん引しているのが中国市場だという。
スターバックスは1998年に台北に台湾1号店、99年には北京に中国1号店を出店した。昨年1年間に中国内でオープンした店舗は500店に上る。今後は北京や上海といった大都市のほか、地方都市にも進出する計画。同社にとって、中国は来年、カナダを抜いて米国に次ぐ世界第2位の市場となる見通しだ。
英市場調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、中国ではこの5年間、コーヒー小売り全体の売り上げが10%増と世界全体の平均3%をはるかに引き離し、香港や日本の成長率を上回った。
一方、中国人1人が昨年1年間に飲んだコーヒーは平均約2杯にとどまり、世界平均の134杯を大きく下回っている。中国のホットドリンク市場では茶が54%を占め、コーヒーの割合は1%にも満たない。
ユーロモニターのアナリストは「中国でコーヒーが茶に取って代わることがあるのか、また中国人の嗜好(しこう)に変化が起きているのかどうかを判断するのはまだ早い」と話している。