太陽光ランプで無電化村を救え
ニューヨーク(CNNMoney) アジアやアフリカでは15億人近い人々が送電網から外れ、深刻な電力不足のなかで生活を送っている。灯油ランプが唯一の光源となることも多いが、有毒ガスを発生したり、火事になったりするなどの危険を伴う。
こうした状況を変えるべくグリーンライト・プラネット社を立ち上げたのが、パトリック・ウォルシュ氏だ。
米シカゴに本拠を構える同社は、冒頭のような無電化村に向けて、太陽光を電源とするランプを製造している。2009年の創業以来、180万個のランプを売った。ランプの値段は11~40米ドル(約1100~4000円)で、現地の人々の約2週間分の収入にあたる。
同社は需要急増の追い風を受けてこのほど黒字化。13年には2000万ドル(約20億円)の収益を上げた。今年のランプ販売数は400万個に及ぶと予想、16年までに1600万世帯に行き渡ることを目指している。
同社で特筆すべきなのは、農村部に廉価で安全なランプを普及させるという明確な社会的使命を背負いながらも、あくまで企業としての利益追求を目指していることだ。