離婚協議で史上最高額、ロシア富豪に4500億円支払い命令
(CNN) スイス・ジュネーブの裁判所は21日までに、妻と離婚協議中だったロシアの富豪ドミトリー・リボロフレフ氏(47)に対し、妻のエレナさんに40億スイスフラン(約4500億円)を支払うよう命じる決定を言い渡した。フランスのCNN系列局BFMが伝えた。史上最も高くついた離婚として報じられている。
夫妻は23年前に結婚し、2008年から離婚協議に入っていたという。
リボロフレフ氏はフランスのサッカーチーム、ASモナコのオーナーで、米経済誌フォーブスの世界長者番付で148位にランクされている。資産総額は推定88億ドル(約8900億円)。
最近ではモナコのペントハウスを3億ドルで取得したり、米フロリダ州パームビーチの豪邸を9800万ドルで取得したりするなど不動産売買で名を馳せた。
もともと肥料事業で財をなし、1990年に科学者の父親と共に起業。95年に化学肥料のロシア最大手ウラルカリの会長に就任し、2010年には同社の株式を65億ドルで売却して翌年、ASモナコの筆頭株主となった。
過去に離婚協議で妻に対する10億ドル以上の支払いを命じられたのは、報道されている限りではフランスの実業家アレク・ウィルデンシュタイン氏と、フォーミュラワン(F1)運営組織トップのバーニー・エクレストン氏の2人のみ。