英国にポリマー紙幣が登場 偽造しにくく、耐久性も向上

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新10ポンド紙幣に作家ジェーン・オースティンの肖像が印刷される=イングランド銀行提供

新10ポンド紙幣に作家ジェーン・オースティンの肖像が印刷される=イングランド銀行提供

ポリマー紙幣には、偽造紙幣対策として、特徴的な透かしが入っており、透明な窓のようにして向こう側を完全に見透かすことができる。

防犯性能の次に来る利点としてクリーランド氏が挙げるのは、耐久性だ。ポリマー紙幣は通常の紙幣に比べて2・5倍長持ちするとされており、洗濯機で洗っても印刷がにじむことはない。

この耐久性の良さから、切り替えにかかるコストを考慮に入れても、ポリマー紙幣を導入したほうが最終的には安上がりとなる。ポリマー紙幣の発行後10年で、最低でも1億ポンド(約174億円)の節約となる計算だという。

紙幣だけでなく硬貨についても、新テクノロジー導入の波が迫っている。英王立造幣局は今年3月、新1ポンド硬貨のデザインを公表。最新の偽造対策テクノロジーを埋め込んだ硬貨を新たに導入する計画を発表した。

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