「感謝祭当日は店閉めて」 セール過熱に消費者が苦言
ニューヨーク(CNNMoney) 米国で「ブラック・フライデー」と呼ばれる感謝祭翌日のバーゲンが過熱して、祝日である感謝祭当日から営業する店が増える中、この習慣をやめてほしいという消費者の訴えに支持が集まっている。
署名サイトの「Change.org」で感謝祭バーゲンの習慣を変えようと呼びかける署名運動は71件に上った。特に小売り大手のウォルマートやターゲット、ベストバイに対して、感謝祭当日の木曜日は閉店するよう求めている。
フェイスブックでも「感謝祭のショッピングはもう御免」というページが6万5000の「いいね」を集め、「ブラック・サーズデー(感謝祭当日の木曜日)のボイコット」を呼びかけるページには11万4000を超す「いいね」が付いた。
感謝祭当日の営業中止を呼びかけたテネシー大学1年のハリー・ディルワースさんは、ファストフード店で働く友人がこの日も勤務するよう迫られたことから運動を思い立ったという。
「感謝祭は自宅で家族と食卓を囲んで楽しむ日。今ある物に感謝すべき日であって、人混みを押しのけて必要もない買い得品を手に入れるための日ではない」とディルワースさんは訴える。嘆願書には1万7500人の署名が集まった。
感謝祭記念セールはもともと、ブラック・フライデーと呼ばれる金曜日1日限りのイベントだった。しかしここ数年で感謝祭当日の木曜日から店を開ける店舗が増加。開店時間も年々早まり、百貨店のメーシーズは今年、前年より2時間早い27日木曜日の午後6時に開店する。Kマートは同日午前6時から営業を予定している。