接客のヒト型ロボット導入へ、19カ国語対応 日本の銀行
東京(CNNMoney) 国際的な大手金融機関の日本の三菱東京UFJ銀行は24日までに、店内で来客の問い合わせに応じるヒト型ロボットの「NAO」を今春から登場させると発表した。
銀行の窓口現場でのこの種のロボット導入は珍しいとみられる。
同銀の広報担当者によると、ロボットの身長は約58.4センチ、体重は約4キロで、計19カ国語での応答が可能。客の表情や声音を読み取って対処する機能を持ち、同銀のサービス情報を知らせるという。
2020年の東京五輪で増加が予想される外国人客への対応で戦力になると期待している。NAOの導入については人員削減が目的ではなく、最新技術を駆使した新たな顧客サービスの提供が主眼としている。
試験運用として最初に1、2台を登場させる。顧客の評判が良ければ、数をさらに拡大させる計画。
NAOは、日本企業ソフトバンクが関係するフランスのアルデバラン・ロボティックス社が開発。同社の公式サイトによると、誕生したのは2006年で、「喜び」「楽しませる」「理解」などの機能を発揮するための改良を重ねてきたという。