ギリシャ、支援策延長を拒否 ユーロ圏との交渉決裂
ロンドン(CNNMoney) ギリシャへの金融支援を巡るユーロ圏財務相会合が16日に開かれたが、ギリシャ新政権がユーロ圏側の提案を拒否し、交渉は決裂した。
ギリシャでは先月、欧州から金融支援の条件として課された緊縮財政に反対を掲げるチプラス政権が発足した。会合では今月末に期限を迎える支援プログラムを巡り、ユーロ圏側が緊縮財政の維持を前提としたプログラム延長を提案。ギリシャ側はこれを断固として拒否し、予定より早く交渉を打ち切った。
ギリシャのバルファキス財務相は「この支援プログラム自体が問題なのだ。われわれ新政権はプログラムを根本から見直すために選ばれた。うわべだけ変更するためではない」と主張した。
期限までに交渉が成立しなかった場合、ギリシャは資金不足に陥り、ユーロ圏からの離脱に追い込まれる可能性がある。
財務相会合のダイセルブルーム議長は、今週中に再び会合を開催することもあり得るとしたうえで、「今後の展開はギリシャ次第だ」と強調した。
ドイツのショイブレ財務相はこの日の会合に先立ち、ギリシャが長いこと身の丈以上の生活を続けてきたツケを他国に払わせることはできないと指摘。会合での交渉成立に懐疑的な見方を示していた。