世界の女性富豪 各地域のトップは?
豪州一の女性富豪
オーストラリアで最も裕福な女性は、鉄鉱石王の娘ジーナ・ラインハート氏(60)だ。米フォーブス誌が「世界の鉄鉱石取引の女王」と評するラインハート氏は、豪鉱山開発会社ハンコック・プロスペクティングの会長を務め、資産総額は推定148億ドル(約1兆7600億円)に上る。
ラインハート氏は、鉄鋼以外の分野にも手を広げており、豪新聞大手フェアファックス・メディアや豪テレビ放送局テン・ネットワーク・ホールディングスの大株主でもある。
中南米一の富豪三姉妹
ヴァネッサ・スリム氏、マリア・スリム氏、ジョアンナ・スリム氏の3人は、メキシコの億万長者カルロス・スリム氏の娘で、中南米で最も裕福な女性たちだ。
3姉妹は、03年から父カルロス氏の資産の増加分を受け取っているという。1人当たりの資産額は63億ドル(約7500億円)と見られ、3人の資産総額はおよそ190億ドル(約2兆2600億円)に上る。
米金融専門誌インスティテューショナル・インベスターによると、3姉妹はカルロス氏が設立した慈善財団の運営に積極的に関わる一方、父のビジネスには一切関与していないという。
アジア一の女性富豪
楊惠妍(ヤンホイジュエン)氏(33)は、世界の女性富豪リストの中で最年少であり、またアジアで最も裕福な女性でもある。楊氏は、07年に中国不動産開発大手「碧桂園」の創業者である父、楊国強氏から同社の株式の7割を受け継いだとされ、現在の資産総額は推定63億ドル(約7500億円)に上る。
フォーブスによると、楊氏は昨年、新株発行による4億1000万ドル(約490億円)の資金調達に貢献したという。