中国の「中間層」が世界最大規模に、米に比べ成長2倍
香港(CNNMoney) スイスの金融グループ「クレディ・スイス」は14日、資産額で算定した場合、中国の「中間層」が世界最大の規模に達し、米国を上回る水準で成長しているとの調査結果を発表した。
これによると、資産などが5万ドル(約590万円)から50万ドルにある中国の中間層は約1億900万人。2000年以降を見た場合、米国と比べ2倍の規模で中間層が拡大した。
同グループは中間層と資産額を関連させた定義について、失業率などに影響される一時的な変化を避けるため収入額より重視したとしている。
クレディ・スイスによると、中国人の成人の資産額は2000年以降、1人当たり約2万2500ドルと4倍に増加。中国の総人口は現在、世界全体の約5分の1を占め、国際的な資産総額の比率は約10%とされる。
また、同国の百万長者の数は2020年までに74%激増し、計230万人に到達するとも予測した。
金融グループのUBSなどの報告書によると、中国での億万長者の誕生は今年1~3月の第1四半期でほぼ毎週1人の割合となっていた。