カナダ企業、新鮮な空気を中国へ「輸出」 売れ行き好調
ラムさんは自宅のあるエドモントンから約2週間ごとに4時間かけてバンフを訪れ、空気をボトルに詰める手作業に10時間を費やす。「我が社が扱うのは新鮮な空気。オイルやグリースを使う機械は通したくない」という。
カナダ国内の店頭では物珍しさで目を引く程度だが、中国の人々にとっては現実的な価値がある商品だと、ラムさんは強調する。
ただ、香港理工大学でマスク着用の効果などを研究するウォレス・リャン教授は、「大気中の有害な粒子を排除することが必要。ボトル1本の空気では解決にならない」と懐疑的な見方を示す。
しかしラムさんは「中国が食品や水を輸入しているなら空気を輸入してもいいはずだ」と、同国での事業にますます意欲を示している。