フランス警察がルノーに立ち入り調査、排ガス試験めぐり
ロンドン(CNNMoney) 自動車の排ガス不正問題に関連して、フランスのルノーのオフィス3カ所が警察の立ち入り調査を受けたと報じられ、14日の取引で同社株が急落した。
ルノーは警察の立ち入りについて、排ガス試験で不正は行っていないと判断した独立調査機関による初期調査結果について、現場でさらに調べて確証を得るのが目的だったと説明している。
同業のプジョーシトロエンも声明を発表し、同社の車についても検査が行われ、「異常」は確認されなかったと強調した。警察の立ち入り調査は受けなかったとしている。
排ガス不正問題を巡っては、ドイツのフォルクスワーゲン(VW)が米国の排ガス試験で排出量を不正に操作していたことを認めている。これを受けてフランス政府は独立委員会を設置し、フランスの自動車メーカーが同様のソフトウエアを搭載していなかったかどうか調べていた。
ルノーによれば、独立機関によるこれまでの調査では不正なソフトウェアの存在は確認されていないという。調査は今後も続けられる見通し。
14日の取引では、VW、BMW、ダイムラーなど欧州の自動車メーカーの株価がすべて、一時5%以上急落した。ルノーは当局の調査に全面的に協力すると表明している。