16年の成長率目標は「6.5~7%」 中国
香港(CNNMoney) 中国政府は6日までに、2016年の国内総生産(GDP)について、成長率6.5~7%を目標にすると発表した。
15年のGDP成長率は6.9%と、政府が目標としていた7.0%を下回り、25年ぶりの低水準にとどまっていた。
中国が成長率の目標を特定の値に限定せず、幅を持たせるのは1995年以来初めて。専門家らは成長目標を設定すること自体に対し、地方当局者らのごまかし行為を助長するとして疑問を投げ掛けてきた。
中国経済は数十年間に及んだ急成長の末、減速に転じた。政府は製造業や投資への依存から脱し、サービス業や消費支出へ重点を移そうと努めている。
今年初めには、中国経済の不透明感が世界的な株価下落を招いた。専門家らは同国の経済の健全性や改革の遅れ、不動産市場や金融業界のリスクに引き続き懸念を示している。政府は今後も逐次、景気刺激策を打っていく見通しだ。
李克強(リーコーチアン)首相は昨年11月、20年までに「適度な豊かさ」という目標を実現するため、今後5年間のGDPは平均6.5%以上の成長率を維持する必要があるとの見方を示していた。