タカタ製エアバッグ、米国で10人目の死者
ニューヨーク(CNNMoney) ホンダは6日、米テキサス州で乗用車の運転手が死亡する事故があり、タカタ製エアバッグの破裂が原因だったと断定したと発表した。
ホンダによると、同州フォートベンド郡で3月31日、ホンダのシビック2002年モデルの運転手が死亡した。警察やタカタも加わって調べた結果、運転手の死亡はタカタ製エアバッグのインフレーターの破裂が原因だったと断定した。
米自動車安全機関によると、同社のエアバッグの欠陥に関連して米国内で確認された死者はこれで10人目。
この問題ではエアバッグが破裂して破片が飛び散る恐れがあるとして、自動車メーカー12社の2000万台以上がリコール(回収・無償修理)の対象となっていた。
ホンダによると、今回事故を起こした車もエアバッグ交換の対象になっていて、持ち主にはここ数年で何度もリコール通知を送っていたという。
業界関係者によれば、リコールの規模が大きいことからエアバッグ交換のための部品が不足して、交換が進まないケースもあるという。
問題のエアバッグは湿度が高くなると破裂しやすくなるため、テキサス州など湿度の高い地域では優先的にリコールが行われていた。
ホンダはリコール対象となる車の持ち主に対し、できるだけ早く公認ディーラーに持ち込んで修理するよう促している。