エアバス、A380機の生産を縮小 需要減で
ロンドン(CNNMoney) 航空機製造大手の欧州エアバスは13日、総2階建ての世界最大の旅客機「A380」の製造機数を減らし、来年は20機のみにとどめる方針を明らかにした。
新たな受注に苦戦している現状を踏まえた措置。2018年からは年間12機のみの製造となる。昨年の納入実績は27機だった。
世界の航空会社が就航させている同型機は計193機。発注を受けて未納入の分は126機となっている。A380が初めて登場した05年当時、同社は1200機の受注を見込んでいた。
エアバスのファブリス・ブレジエ社長兼最高経営責任者(CEO)は、減産はするもののA380の生産、革新や投資は続けると述べた。
同型機については全日本空輸を傘下に持つANAホールディングスが今年1月、3機の発注を発表。今年1月に核開発に絡む経済制裁が解除されたイランも旅客機の機材更新計画の一環として計12機の調達に合意した。A380の新規顧客が見付からない状態は3年間も続いていた。