中国人観光客、クルーズ旅行に殺到 2年で乗客数3倍に
3番手の米ノルウェージャン・クルーズ・ラインも来年半ばには中国市場に参入する予定で準備を進めている。
ロイヤル・カリビアンの船は買い物やカジノの施設を増やすなど、中国人客の好みに合わせて工夫されている。米国発のハンバーガー・ショップに代わって人気映画「カンフー・パンダ」をテーマにしたヌードル・バーも登場した。
オベーション・オブ・ザ・シーズの船上では、甲板にそびえる高さ約10メートルのパンダ像など、総額約4億5000万円の美術品コレクションも楽しむことができる。
中国最大のオンライン旅行代理店、Cトリップの幹部は「中国人観光客には国際的な雰囲気と同時に中国的な要素も喜ばれる」と話す。クルーズ人気の要因としては、親族の集まりなど大勢での旅に適していることが挙げられるという。
CLSAによると、中国の旅行者でクルーズの経験があるのはわずか15%。市場開拓の余地は大きいと考えられる。