首都は不要? 1人当たりGDP、「首都なし」で増える国も
ロンドン(CNNMoney) ドイツの1人当たり国内総生産(GDP)は、首都ベルリンを除いて計算するとわずかながら上昇する――。独ケルン経済研究所がこのほど、世界各国の経済に首都が果たす役割を調べた研究結果を発表した。
それによると、ドイツの1人当たりGDPはベルリンを除外したほうが0.3%高くなることが分かった。ハイテクや流行の先端というイメージから考えると「やや意外だった」と、研究チームのメンバーは語る。
同国では製造業の拠点が集中するラインラントや、BMWなど自動車メーカーの本社があるバイエルンが経済のけん引役を果たしているようだ。
首都が国全体の経済の足を引っ張っている例はほかにもある。カナダの1人当たりGDPは、首都オタワを除くと0.2%高くなる。一方で産油地域のアルバータは、人口がカナダ全体の11%なのに対し、GDPでは17%を占めている。