首都は不要? 1人当たりGDP、「首都なし」で増える国も
反対にGDPを押し上げている首都としては、まずパリが挙げられる。フランスの1人当たりGDPはパリを除外すると17%以上も低くなる。
英国では、金融の中心地である首都ロンドンを除くと1人当たりGDPが13%近く下がるという。ただ英国が欧州連合(EU)を離脱すると、EUの金融業界とのつながりも変化する可能性があり、ロンドンの繁栄が今後も続くかどうかは不透明だという。
米国も首都ワシントンがないと1人当たりGDPは下がるものの、その差は1%強にとどまる計算だ。研究チームは、リスク分散の見地からはこの程度のバランスが望ましいとの考えを示している。