本格志向進む機内食、乗客つなぎ止めの切り札に

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有名シェフとの提携や地元食材の使用など、機内食のグルメ志向が高まっている

有名シェフとの提携や地元食材の使用など、機内食のグルメ志向が高まっている

(CNN) 近年、航空業界は、乗客の心をつかみ財布のひもをゆるめさせる秘訣は、胃袋を魅了することだと認識するようになった。

そこで各社が目をつけたのが、有名シェフや珍しい食材、おいしくて栄養的にもすぐれた料理だ。

格安航空会社(LCC)のジェットブルー航空では、ビジネスクラス向けにニューヨークの有名レストラン「サクソン+パロール」と提携した機内食と、ワインの専門家ジョン・ボンヌ氏が選んだドリンクを提供している。

ユナイテッド航空の機内食のメニューには「カモのコンフィのラビオリ」といった高級レストランかと思うような料理が並ぶ。

デルタ航空では、ビジネスクラス向けに本社のあるジョージア州アトランタを意識した機内食を提供している。

食材は、地元の契約農場から仕入れた有機野菜や肉だ。メニュー開発を手がけたのはやはり地元出身の有名シェフ、リントン・ホプキンス氏。米南部の郷土の味を新たな高みに引き上げている。

「その土地らしさを意識してメニューを作らなければ、支持を失うと思う」とホプキンス氏は言う。

たいていの航空会社は、機内食の調理を専門業者に委託している。だがホプキンス氏の下には、機内食の下ごしらえから調理までを行うスタッフがいる。食材は同氏が経営する有名レストランで使われるのと同じものだ。できあがった料理は保冷車で専門業者のもとに運ばれ、そこで機内に搬入できるようパッキングされるという。

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