マンチェスターの自爆テロ、欧州観光業界への影響は?

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爆発現場を調査する捜査官

爆発現場を調査する捜査官

ロンドン(CNNMoney) 英中部マンチェスターで22日に起きた自爆テロを受け、欧州の観光業界に懸念が広がっている。世界から訪れる旅行者の流れにはどんな影響があるだろうか。

「このような事件が旅行者の心境に及ぼす影響は大きい。今の世界は危険だ、これまでのように温かく迎えてはもらえないと感じるようになる」と話すのは、旅行予約を手掛ける米新興企業「ホッパー」のデータ分析専門家、パトリック・サリー氏だ。

旅行を計画していた人が「欧州ではこんなふうに悪いことばかり起きるから、行くのをやめておこう」と心変わりする可能性もある。

ロンドンでは今年3月、国会議事堂に車が突っ込むテロもあった。過去2年間のうちにベルリン、ブリュッセル、パリ、ニースの各都市で相次いだテロの影響を受け、一部にはすでに欧州旅行を敬遠する傾向が出ていた。

フランスでは昨年、旅行者が前年より4%減少し、観光収入も振るわなかった。観光業が世界的に成長するなかで、西欧諸国への観光客が減るのは近年にない現象だった。

その一方で、英国の観光業界は好調を維持してきた。今年1~3月に同国を訪れた外国人旅行者の数は、前年比18%増の800万人に達していた。

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