EU離脱支持者の6割、経済的打撃も「やむなし」 英調査
ロンドン(CNNMoney) 英国で昨年行われた欧州連合(EU)からの離脱を決めた国民投票で、離脱を支持した人の6割は、英経済に大きな損害が生じてもEU離脱はやる価値があると考えていることが2日までに分かった。調査会社ユーガブが約5000人を対象にした調査結果を明らかにした。
今回の調査によれば、昨年6月に行われた国民投票でEU離脱を支持した人の39%は、自分自身や家族が職を失うことになるかもしれなくてもEU離脱はやる価値があると考えている。
一方、38%は失職は高すぎる代償だとみており、23%は分からないと回答した。
こうした調査結果は、EUからの離脱について、英国では依然として激しい論争が続いていることを浮き彫りにしているといえそうだ。
EU離脱に反対した人の約2割は、英経済に対する打撃は、離脱を支持した政治家や有権者にとっては「教訓」となるとの見方を示した。
昨年の国民投票でEU離脱を支持した人の割合は52%だった。EUからの離脱は2019年3月が予定されている。
国民投票に向けた選挙戦では、離脱支持派は、EUから離脱することで移民を減らし、国内の問題について、主権を取り戻せると主張していた。残留支持派は、より大きな貿易相手との絆を断ち切ることは経済や通貨に悪影響を与えるとしていた。