独シーメンスと仏アルストムが鉄道事業統合へ、中国に対抗
ロンドン(CNNMoney) 独シーメンスと仏アルストムは28日までに、鉄道事業を統合すると発表した。事業統合により、世界の鉄道市場で存在感を増しつつある中国企業への対抗を目指す。
中国政府は2015年、2社を統合して中国中車(CRRC)を誕生させた。CRRCはこれ以降、米国のボストンやシカゴ、豪メルボルンなどで大型契約を勝ち取ってきた。
シーメンスについては、これまでも鉄道事業の提携先を探しているとして、スイスのシュタッドラー・レールやカナダのボンバルディアと協議を行っていると報じられてきた。
金融大手バークレイズのアナリスト、ジェームズ・ステットラー氏は顧客向けのメモの中で、CRRCが海外市場への拡大を模索する中で、事業統合への圧力が高まり、シーメンスは長い間、鉄道事業のための解決策を模索していたと指摘した。
シーメンスが新会社の株式の50%を引き受ける。新会社の本社はパリに置き、最高経営責任者(CEO)にはアルストムのアンリ・プパール・ラファルジュCEOが就任する予定。