1109カラットのダイヤを59億円で売却 史上2番目の大きさ
香港(CNNMoney) アフリカ南部ボツワナの鉱山で約2年前に見つかった1109カラットのダイヤモンド原石が25日、5300万ドル(約59億円)で売却された。
天然宝石の品質別3段階のうち、最高級の「ジェムクラス」のダイヤとしては史上2番目の大きさ。カナダの探鉱会社ルカラが2015年に採掘し、現地の言葉で「私たちの光」を意味する「レセディ・ラ・ロナ」と名付けた。
ルカラは昨年6月、このダイヤを競売大手サザビーのオークションにかけ、少なくとも7000万ドルの値がつくと予想していたが、落札に至らなかった。
同社の株価はレセディ・ラ・ロナの発見とともに急上昇したが、オークションが流れてから40%下落した。
ルカラのウィリアム・ラム最高経営責任者(CEO)によると、今回の売り値はオークションでついた最高価格を上回ったという。しかし同社が昨年、813カラットのダイヤ原石「コンステレーション」を売却した6300万ドルの価格には及ばなかった。
買い手は英国の高級ブランド、グラフ・ダイヤモンズ。同社は06年、ベルギーのオークションに出された603カラットのダイヤ原石「レソト・プロミス」を1240万ドルで購入して話題を呼んだ。
史上最大のダイヤは1905年に南アフリカで発見された3106カラットの「カリナン」だ。これはその後小さくカットされ、一部が英王室の王冠などに飾られている。