中国国際航空機が6千メートル急降下、操縦士がコックピットで喫煙か
北京(CNN) 香港から中国本土へ向かっていた中国国際航空の旅客機で、突然機内の気圧が低下して機体が6000メートル急降下するハプニングがあった。操縦士がコックピットで喫煙していてうっかりスイッチを押し間違えたという情報があり、中国民用航空局が乗員から事情を聴くなどして調査を行っている。
ハプニングは乗客153人と乗員9人を乗せて大連へ向かっていた中国国際航空のCA106便(ボーイング737型機)で10日に起きた。搭乗していた乗客のスマートフォンに記録されたGPSデータによれば、同機はわずか9分足らずの間に高度1万メートルから4000メートル以下へと急降下していた。
中国の民間航空当局によると、同機はその後、大連に無事到着した。
中国国営メディアは業界関係者の話として、乗員が航空規則に違反してコックピット内で喫煙したことが原因で、機内の気圧が低下したと伝えた。さらに2つのスイッチを押し間違えたために、機体が急降下したという。
間違いに気付いた乗員が再びスイッチを入れたため、同機は再び7500メートルまで上昇。しかし気圧の低下によって機内の酸素濃度が低下し、乗客は酸素マスクを着けるよう指示された。
中国国際航空は11日、乗員が中国民用航空局の捜査を受けていることを確認した。航空規則違反が明らかになれば厳重に処分するとしている。
中国民用航空局は、同機の機内を検査し、乗員から事情を聴いたことを明らかにした。飛行データやコックピットの音声を記録したブラックボックスの解析も進めている。