中国の自動車販売台数、昨年は5.8%減 約20年ぶりに前年割れ
ロンドン(CNN Business) 中国で2018年に販売された自動車の数は2240万台と前年比で5.8%減少したことがわかった。販売台数の前年割れは約20年ぶり。中国国営中央テレビ(CCTV)が9日の全国乗用車市場情報連合会の発表を伝えた。貿易摩擦や減速する経済を受けて販売台数が減少した。
中国は世界最大の自動車市場。中国では拡大している中間層が自動車の購入を進めており、自動車メーカー各社が同市場をあてにしている。
しかし、昨年は景気が急速に落ち込み、自動車市場にとって厳しさが増すことになった。18年の経済成長率は1990年以来の低水準となる見込みで、19年の成長率はさらに悪化するとみられている。
中国政府はまた、債務の水準が大きく上昇したことを受けて、危険性の高い貸し出しについて抑制する姿勢を打ち出している。米国との間では貿易摩擦も起きている。
米ゼネラル・モーターズ(GM)によれば、18年の中国での販売台数は360万台と前年比で約10%減少した。独フォルクスワーゲン(VW)はまだ昨年の数字を発表していないが、18年11月の販売台数は前年同月比で7.3%の減少だった。