中国の2018年の経済成長率、6.6%増と28年ぶり低水準
香港(CNNBusiness) 中国の国家統計局は21日、2018年の国内総生産(GDP)の成長率について前年比6.6%の増加だったと明らかにした。1990年以来、28年ぶりの低水準となった。
中国政府が高水準の債務の抑制を進めるなか、経済成長の勢いは鈍化している。中国経済にはまた、米国との貿易摩擦も影響を与えつつある。米国は2500億ドル(約27兆円)規模の中国製品に対して関税をかけている。
18年10~12月期の成長率は6.4%増と、市場予測と同水準だった。
GDP関連の数字の発表を受けて、上海や香港の市場では株価の上昇がみられた。専門家によれば、今回の発表では、以前の予測よりも景気が鈍化していることが示されなかったため、投資家が安心したという。
19年の経済成長率は、さらに6%に近づくとみられている。政府統計の正確性に対する疑念の声も出ており、実際の経済成長率はもっと低水準な可能性があるとの指摘もある。
中国政府は今月に入り、減税などを含む1兆3000億元(約21兆円)規模の景気対策を打ち出している。