米バンカメ、投資銀行部門から「メリルリンチ」の名称外す
ニューヨーク(CNN Business) 米金融大手バンク・オブ・アメリカ(BofA、バンカメ)は25日、投資銀行部門の名称で「メリルリンチ」の使用を取りやめると明らかにした。今後の同部門の名称は「BofAセキュリティーズ」となる。
バンカメによれば、引き続き、富裕層向けの資産運用部門では「メリル」商品を提供する。雄牛のロゴも維持する。
バンカメは、世界的な金融危機の発生した2008年にメリルリンチを傘下に収めていた。バンカメ傘下に入ったことで、メリルリンチの名前は残ったが、一方で、ベア・スターンズやワコビアといった金融機関は経営破綻(はたん)を受けて名前は消滅した。
メリルリンチは1914年にチャールズ・メリルとエドモンド・リンチが創業。個人向けの証券会社として成長した。同社はその後、投資銀行部門でも名声を得たが、08年の金融危機で経営が傾き、500億ドル規模でバンカメに身売りしていた。