化粧品から「アスベスト検出」 米クレアーズ、FDAに反論
(CNN) 米食品医薬品局(FDA)は5日、米アクセサリー雑貨大手「クレアーズ」のブランドで販売されていた化粧品3種類にアスベスト(石綿)が含まれていたと発表し、消費者に使用中止を呼び掛けた。
FDAによると、クレアーズの「アイシャドー」「コンパクト・パウダー」、顔に陰影をつける「コントゥアー・パレット」からアスベストが検出された。いずれも現在は販売されていない。
FDAによると、米「ジャスティス」ブランドの化粧品1種類からもアスベストが検出されたが、これも2017年にリコールされている。
クレアーズは声明で、FDAが指摘した3種類や、アスベスト混入の恐れがあるタルク(滑石)を含んだ製品は全て、すでに販売を中止していると説明した。
同社はさらに、FDAの検査結果には誤りがあると主張。製品中の繊維をアスベストとした判定は、米環境保護庁(EPA)と米薬局方(USP)の基準に反しているとの見方を示した。FDAにこの問題を指摘したにもかかわらず結果が発表されたことに「失望した」と述べ、製品の安全性を証明できるよう引き続き働き掛けていく構えを示した。
クレアーズは17年、同社の化粧品からアスベストが見つかったとの報道を受け、9製品を店頭から回収していた。FDAが発表したのは、その一部についての検査結果だった。
アスベストは繊維状の鉱物で、吸い込むと肺がんなどの原因となることが指摘されている。