ガルーダ航空、737MAX8型機の発注契約を撤回 墜落事故受け
香港(CNN Business) 国営ガルーダ・インドネシア航空は24日までに、計50機の調達を予定していた米ボーイング社製の最新型旅客機「737MAX8」の発注契約を撤回する意向を明らかにした。
同型機の墜落事故が短期間で2度起きたことへの対応措置。同社の報道担当者は「乗客はMAX8を信頼していない」と述べた。
発注契約は2014年に総額49億米ドルでまとめられた。1機は既に納入され、残りの49機の引き取りを中止する。航空会社による同型機の発注契約の破談は、今月のエチオピア航空機墜落事故後では初めて。
インドネシアでも昨年10月、MAX8の墜落事故が起きていた。エチオピアでの事故発生後、各国や航空会社で同型機の運航中止が相次いでいた。
ボーイング社の報道担当者はガルーダ航空の今回の決定について、「顧客の議論の内容にはコメントしない」との考えを示した。
ボーイングにとってMAX8型機は需要が旺盛で経営を支える機材となっており、世界的な規模での運航中止は財政上の大きな損失になるとみられている。