米「ブラックフライデー」のオンライン売上高、8000億円超の新記録
ニューヨーク(CNN) 米感謝祭の翌日「ブラックフライデー」の大型商戦は今年、オンラインでの売上高が過去最高の74億ドル(約8100億円)を記録したことが分かった。
米アドビ・アナリティクスのデータによると、感謝祭当日のオンライン売上高は42億ドルだった。ブラックフライデーの11月29日はモバイル端末からの注文も過去最高で、スマートフォン経由の売り上げが29億ドルに上った。
ブラックフライデーは小売業界が毎年、大規模なセールを実施する日で、米国の年末商戦の幕開けと位置付けられてきた。
ブラックフライデーのさらに翌日は地元小規模店舗での買い物が奨励される「スモールビジネスサタデー」、週明けの月曜日はネット通販各社のセールでさらに売上増が期待される「サイバーマンデー」だ。
アドビの予測では、今年はサイバーマンデーの売上高も約94億ドルと過去最高に達し、感謝祭からの5日間では計1438億ドルと、年末商戦全体の2割を占める規模となることが予想される。
特に人気を集めている商品はディズニー映画の最新作「アナと雪の女王2」や人気テレビアニメ「パウ・パトロール」関連のおもちゃ、NERFのトイガン、ゲームソフトの「FIFA20」「マッデンNFL20」、任天堂のゲーム機「スイッチ」、米アップルのノートPCやワイヤレスイヤホン「エアポッド」、韓国サムスンのテレビなど。
29日のニューヨーク中心街は実店舗も盛況で、ユニクロやイスラエルのブランド「アディカ」など、大幅割引セールを展開した一部の店舗は身動きができないほどの混雑ぶりだった。
アドビによれば、オンラインで注文しておいて実店舗で商品を受け取る消費者も目立つ傾向にあり、昨年より43.2%増えた。