豪カンタス機、離陸直後に引き返す 客室に煙が充満
(CNN) オーストラリア南東部のシドニーから南西部パースへ向かうカンタス航空機の客室に煙が充満し、同機はシドニーへ引き返していたことが分かった。
カンタスは現地CNN系列局への声明で、油圧系統の油漏れが原因だった可能性が高いとの見方を示した。
声明によると、カンタス575便、エアバスA330―200型機は14日、シドニーを出発してまもなく機長の判断で引き返した。
同機はシドニーの空港に無事着陸し、客室内に濃い煙が立ち込めていることが報告された。火災ではなく、油圧系統の油がエアコン装置に入り込んだためとみられる。
乗客の1人によると、同機は離陸から約30分後にUターンした。着陸後に機長から脱出するよう指示があり、緊急用のスライドが展開された。脱出の際に軽いけがをした人たちもいたという。
別の乗客はCNN系列局に、脱出の指示でみんなパニックを起こしたと話した。同局は負傷者1人が病院へ運ばれたと伝えている。
カンタス航空の安全担当者は「極めて異例の出来事」と強調。同機の運航を再開する前に製造元のエアバスとも協力し、正確な原因を調べると述べた。
@Qantas well that was fun, turning out to be an eventful holiday. Cabin crew were fantastic pic.twitter.com/3Dki1gnXrq
— evilhomer (@EVILH0MER) 2019年12月14日