日産、ナンバー3の関氏辞任で株価下落
香港/東京(CNN Business) 日産自動車のナンバー3、関潤副最高執行責任者(COO、58)が辞任を表明したことが分かり、同社の株価は25日、前日比で2.8%近く下落した。
関氏は24日までに、日本電産へ移って社長兼COOとなる意向を明らかにした。
日産はCNN Businessの取材に対し、報道は承知しているがコメントを控えると述べた。日本電産からもコメントは得られていない。
日産では昨年ゴーン前会長が解任されてから、業績が悪化の一途をたどり、7月に1万2500人規模の人員削減を発表。先月には今期の業績見通しを下方修正していた。
トップを引き継いだ西川(さいかわ)広人・前社長兼最高経営責任者(CEO)が報酬不正問題で9月に辞任し、10月に内田誠氏が同ポストに就いた。関氏はこの時に有力候補として名前が挙がっていた。
関氏は国内メディアとのインタビューで、日産内部に経営の混乱がまったくないとは言わないが、それを理由に出ていくわけではないと語った。
日産には愛着があるものの、年齢的に社長を務める最後のチャンスだと考え、日本電産のオファーを受けることにしたとも話している。