ガソリン車とディーゼル車、2035年に販売禁止に 英
ロンドン(CNN Business) 英国が2035年からガソリン車とディーゼル車の新車販売を禁止することがわかった。当初の2040年の販売禁止から5年前倒しとなった。販売禁止には初めてハイブリッド車(HV)も対象となった。自動車販売の世界的な落ち込みや欧州連合(EU)からの離脱の影響で厳しい状況にある自動車産業にとってさらに圧力が強まった形だ。
英政府は今回の措置について、気候変動への取り組みや、英国が掲げる2050年までに温室効果ガスの排出量を実質的にゼロとする目標の実現に必要なものとしている。
英国のジョンソン首相はロンドンで演説し、「我々の惑星を引っ張っていく責任がある」と訴えた。今年後半にスコットランドで、第26回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP26)が開催される。
自動車業界からは、政府が電気自動車に対する補助金を続けるのかなどの点が明確になっていないなどとして懸念する声も出ている。
化石燃料を使った車両に対する販売禁止の動きは英国以外でも出ている。ノルウェーは2025年までに新しい乗用車とバンについてゼロエミッション車(ZEV)とする方針を掲げている。インドは2030年までに国内で売られる新車を電気自動車とするよう呼び掛けている。