NYダウ、再び1000ポイント近く下落 新型コロナの影響見通せず
ニューヨーク(CNN Business) 5日の米ニューヨーク株式市場は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が見通せないことから再び不安定な値動きとなり、ダウ工業株平均は970ポイント(3.6%)安で取引を終えた。
ダウの一日の下げ幅は史上5番目の大きさ。一時は1148ポイント近く下げる場面もあった。
ダウは今週、2度にわたり約1000ポイント高を記録する一方、800ポイント近い下落に見舞われる日も出るなど、荒い値動きが続いている。
この日のS&P総合500種は3.4%安、ナスダック総合指数は3.1%安だった。
3指数とも先週の時点で、高値から10%以上下落して調整局面入りしていた。終日乱高下したこの日の取引を終え、3指数の終値は再び10%あまり高値を下回る水準となった。
乱高下の背景には、景気に関する兆候がまちまちな現状がある。新型コロナウイルスの感染拡大が世界経済の成長にとって深刻な下押し要因になる恐れはあるものの、減速が続く期間や米国への影響については見通せない。