食品スーパー、客の入店禁止に踏み切るべき時か
インターネットで注文を受け付けて商品の受け渡しや配送を行う方式を採用すれば、それに対応する従業員を増やす必要がある。そうなればスーパーマーケットの店内は従業員でいっぱいになり、客を店から締め出した意味はなくなる。
従業員を増やせば人件費も増大するが、小規模チェーンの多くにそれほどの余裕はない。各社は既に新型コロナウイルス感染拡大に伴う需要の増大に対応するため人員の採用を増やし、仕事を続けてもらうために給与を引き上げている。
チェーン店が切り替えに二の足を踏むのは、それが大きな理由のひとつになっていると、サンフランシスコ州立大学のローガン教授は見る。
インターネットで注文を受け付ける方式に切り替えた場合、そうした注文に伴う手数料などが負担できない低所得層や、インターネットが利用できない客にしわ寄せがいく可能性も指摘されている。