電力逼迫、石炭不足が危機的水準に インド
インドでは、年頭からの新型コロナウイルス感染症による打撃から経済活動が回復するなかで、電力需要が急増している。電力省は9月、エネルギー需要の増加は経済にとって良い兆候であり勇気づけられると指摘。より多くの家庭が電力に支出できるようになり、産業界も新型コロナウイルスの流行前の水準に戻りつつあることを意味しているとしていた。
インドでは、モンスーンの大雨で採掘や輸送に影響が出ていた。
インド国内の石炭生産大手コール・インディアに対しては生産量を引き上げるよう要請が出ている。しかし、アナリストによれば、石炭の供給逼迫(ひっぱく)が早期に改善されない場合、発電会社は石炭輸入のための大幅な負担に直面し、景気回復にも影響がでる可能性がある。