コンテナ船の滞留、動画で歴然 米カリフォルニア州沖合
(CNN) 新型コロナウイルスの感染拡大による供給の制約で米国内で物流が滞っている問題で、CNNはカリフォルニア州のロサンゼルス、ロングビーチ両港の沖合でコンテナ船や貨物船の多数が滞留している状況が歴然とわかる動画をこのほど作成した。
船舶の位置情報などの公開サイト「マリントラフィック」が収集する、各コンテナ船が発信するデータを基にした。
動画は時間の経過に従った船舶の動向を追ったもので、多数の船が両港から10〜20マイル(約16〜32キロ)離れた沖合で待機の航行をしていることが判明した。別のグループの船は沿岸部により近い距離で係留。コンテナ船の入港の頻度はときたましかないことも見て取れる。
同様の動画を2019年の第2週全体のデータを材料に作成してみると、その違いが明瞭となる。当時は新型コロナ禍が到来する前で、船舶は遅滞なく入港や出港を繰り返していた。
ロサンゼルス港の運用管理当局の幹部によると、同市沖合に集積していたコンテナは先週前半の時点で約20万個。可能な限り迅速な荷下ろしを試みているとした。
同州の港湾の混雑を受けバイデン米大統領はロサンゼルス港やロングビーチ港の24時間年中無休の稼働を先に発表。両港でのコンテナ処理量は米国全体のうちの4割を占めるという。