フォード、社員へのワクチン接種を義務化 米自動車大手で初
しかし、組合に代表される残りの従業員については、連邦政府や団体交渉の要件によって、今回の義務化が当てはまらない。
フォードの広報担当は、全米自動車労組(UAW)との交渉に必要な労働省労働安全衛生局(OSHA)の緊急暫定基準(ETS)の指針がまだ公開されていないと指摘。OSHAの要件がどのように適用されるか精査中で、労組幹部と話し合いを行っているという。
UAWの広報担当はフォードで働く約5万6000人の組合員が今回のフォードのワクチン義務付けの対象とはなっていないと述べた。すべての組合員に対してワクチン接種を勧める立場に変わりはないものの、一部の組合員について健康や宗教などワクチン接種ができない理由があることも理解しているとした。
バイデン大統領は、連邦政府の全職員については11月22日までに、連邦政府の全取引業者については12月8日までにワクチン接種を終えることを義務付けている。