著名投資家アイカーン氏、ブタの飼育環境めぐりマクドナルドに物申す

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マクドナルドは2012年、「妊娠ストール」の使用を段階的に廃止させると表明していた/Justin Sullivan/Getty Images

マクドナルドは2012年、「妊娠ストール」の使用を段階的に廃止させると表明していた/Justin Sullivan/Getty Images

ロンドン(CNN Business)  物言う投資家として知られるカール・アイカーン氏が、自身の心を打つ問題、すなわちブタの飼育環境の問題に取り組んでいる。

米ファストフード大手のマクドナルドは20日、アイカーン氏が同社の新しい取締役候補2人を指名したと発表し、この動きは「同社の豚肉への貢献にかかわる狭い問題に関連している」と説明した。

アイカーン氏は先週、ブルームバーグ通信の取材の中で、「この動物たちについて、そして彼らが不必要に苦しめられていることについて、本当に感情的になっている」「ブタは頭がよくて感情のある動物だ」と語っていた。

同氏はマクドナルドを突き動かすことで、米国を拠点とする豚肉の全供給業者に対し、方向転換さえできない狭い檻(おり)にブタを閉じ込める慣行の中止を義務付けたい意向。

マクドナルドによると、アイカーン氏が保有している同社株はわずか200株。18日の終値で換算すると5万ドル(約570万円)程度にすぎない。

マクドナルドは2012年、妊娠したブタに使われる「妊娠ストール」という檻の使用を段階的に廃止させると表明していた。

同社は20日、今年末までに同社が調達する米国産豚肉の85~90%が、妊娠ストールに閉じ込められなかった母ブタから生産されるようになると説明。24年末までには100%の目標を達成できると見込んでいる。

同社は一方で、檻を使わない豚肉のみを調達するといったアイカーン氏からの新たな提案については、「米国の豚肉供給の現状を考えると、そうしたコミットメントは不可能」だとの認識を示した。

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