S&P500ESG指数、テスラを除外
ワシントンDC(CNN Business) 米S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズは17日付のブログで、ESG(環境・社会・企業統治)に優れた企業で構成する株価指数「S&P500ESG指数」から電気自動車(EV)大手テスラを除外したと明らかにした。
テスラを巡っては米国の主要工場での人種差別や劣悪な労働環境を指摘する声が上がっているほか、同社の技術に対する安全調査も進められている。
S&Pダウ・ジョーンズ・インディシーズで北米のESG指数の責任者を務めるマーガレット・ドーン氏はブログで、低炭素戦略や企業行動規範の欠如がテスラの足かせになっていると指摘した。
ドーン氏はまた、カリフォルニア州フリーモントの工場での人種差別や劣悪な労働環境を訴える声はテスラにとってリスクだと説明。同社の運転支援技術「オートパイロット」が絡む死亡事故に対する高速道路交通安全局(NHTSA)の調査への対応でも評判が損なわれたとの見方を示した。
ドーン氏は「テスラは燃料車を道路から取り除くのに貢献しているかもしれないが、より広いESGの視点を通じて見た場合、他社に遅れを取っている」と述べている。