米渡航者の搭乗前検査義務、業界団体が解除求める 

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米国の航空業界や旅行業界から、搭乗前に新型コロナウイルスの検査を義務付けているルールについて、解除を求める声があがっている/Justin Sullivan/Getty Images

米国の航空業界や旅行業界から、搭乗前に新型コロナウイルスの検査を義務付けているルールについて、解除を求める声があがっている/Justin Sullivan/Getty Images

(CNN) 米国への渡航者に対し、搭乗前に新型コロナウイルスの検査を義務付けている政府のルールについて、米航空、旅行業界から解除を求める声が強まっている。31日には業界団体の責任者がホワイトハウスを訪れ、当局者らと面会した。

航空業界団体「エアラインズ・フォー・アメリカ(A4A)」と「米旅行業協会(USTA)」は、検査義務のルールが現状に合わず、米経済に悪影響を与えていると主張する。

A4Aのニック・カリオ会長兼CEO(最高経営責任者)は当局者との会合後、搭乗前検査がもたらす「唯一の影響」は「すでに弱っている米国の経済をさらに冷え込ませる効果」だと批判する声明を出した。

USTAのロジャー・ダウ会長兼CEOは別の声明で、新型コロナ関連の規制が多くの業界で解除されるなか、旅行業界だけはこのルールのために不当な損害をこうむっていると指摘した。

また、世界の旅行市場で競争相手になっている他国がすでに搭乗前検査の義務を解除したのに対し、米国は非常に不利な状況にあると訴えた。

A4Aに所属する主要航空各社は、検査義務を解除すれば米国を訪れる外国人が増えると主張してきた。5月半ばの時点で、国内旅行は新型コロナ感染拡大前からの差が7%以内のレベルまで回復したものの、外国人の米国旅行は依然としてコロナ前を14%も下回っていたという。

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