北朝鮮、コロナめぐる状況は「改善」と主張 規制見直しを検討か
(CNN) 北朝鮮は新型コロナウイルスの感染状況について、事態は改善しているとの認識を示し、感染防止対策規制の見直しを検討していることを明らかにした。
国営メディアは29日、金正恩(キムジョンウン)総書記ら指導部が、新型コロナをめぐる状況は「改善した」との判断を示し、感染防止対策の見直しについて話し合ったと伝えた。
朝鮮中央通信(KCNA)によると、27日~28日夕にかけては8万9500例以上の「発熱症例」が新規に報告され、10万6390人は回復した。
新たな死者が出ているかどうかについては伝えなかった。
28日夕刻の時点で、4月下旬以来の症例数は累計で344万8880例に到達。うち326万2700人あまりが回復し、少なくとも18万6110が治療を受けているとKCNAは伝えた。
27日までに報告された死者数の累計は69人で、死亡率は0.002%だった。
北朝鮮の人口は2500万人。今月12日に初めて新型コロナの症例が確認されたと伝え、「重大な国家非常事態」を宣言。全都市が即座にロックダウン(都市封鎖)に入り、発熱などの症状がある人の隔離を命じていた。
北朝鮮国内には独立した立場の報道が存在しないことから、発表された数字を検証することは難しい。