米国のコロナ死者100万人超す 症例数は再び増加、NY警戒レベル「高」に
(CNN) 新型コロナウイルスによる米国の死者が、米ジョンズ・ホプキンス大学の17日の集計で100万人を超えた。専門家は、実際の死者はこれを上回るとみている。
米疾病対策センター(CDC)の推計では、2020年2月~21年9月の間に新型コロナで死亡した人は、報告された死者数を約32%上回る。CDCの暫定データでも、米国の死者は5月14日までの週に100万人を突破していた。CNNがCDCのデータを分析した結果、死者は高齢者やマイノリティー層に偏っていることが分かった。
新型コロナによる死者は約4分の3を高齢者が占め、4分の1以上は85歳以上だった。人種や民族による偏りは少なくなりつつあるものの、黒人やヒスパニック系、先住民系が新型コロナで死亡するリスクは白人の約2倍に上っていた。
新型コロナの症例数は全米で再び増加に転じている。全土で報告された感染者はこの1カ月の間に2倍以上に増えた。ニューヨーク市は、市中感染や医療の逼迫(ひっぱく)が起きていることを表す警戒レベル「高」の水準に達し、当局者が屋内の公共の場や屋外の人の多い場所では高性能マスクを着けるよう呼びかけている。
世界ではパンデミック(世界的大流行)が始まって以来、5億2400万例を超す症例が報告されている。うち8200万例以上は米国の症例だった。
ジョンズ・ホプキンス大学の集計によると、世界で報告された死者は620万人を超えている。