米マンハッタンの平均家賃、過去最高の月5000ドルに
(CNN) 米ニューヨーク・マンハッタンでは先月も家賃の上昇が続き、マンションやアパートの入居者が支払った月額家賃の中央値は4050ドル(約56万円)だった。前年同月比約25%増で、5カ月連続で過去最高を更新した。
不動産仲介会社ダグラス・エリマンと不動産鑑定会社ミラー・サミュエルの報告書で示された。家賃の中央値(全家賃の中間値)は5月に初めて月4000ドルを超えたばかりだ。
6月の平均家賃(全家賃の合計をデータに含まれる家賃の数で割ったもの)は5058ドルだった。1年前に比べて30%近く上昇し、5000ドルを超えたのは初めて。
ミラー・サミュエルの社長で最高経営責任者(CEO)のジョナサン・ミラー氏は「住宅購入を考えている人が住宅ローン金利の上昇で住宅探しを保留し、賃借することにしたため、家賃が上昇したようだ」と説明した。
そうした賃借人は通常お金に余裕があり、広くて高価な家族向けアパートを必要とすることが多く、平均値を押し上げている。
寝室3つのアパートの6月の平均家賃は月9469ドルで、1年前の7394ドルを大幅に上回った。一方、寝室1つの部屋の平均家賃は4278ドルとまだ5000ドルを下回っているが、1年前は3475ドルだった。
ミラー氏によると、家賃の中央値、平均値ともにパンデミック時の下落を取り戻し、6月の家賃の中央値は2019年6月から14%上昇し、平均値はパンデミック前の水準から19%上昇した。
6月の新規貸出は5カ月連続で前月比プラスとなり、空室率は7カ月連続で2%未満を維持した。1年前の空室率は7%近くだった。