宅配食品で原因不明の激しい症状、関連疑われる成分を特定
(CNN Business) 食品宅配サービスの米デイリー・ハーベストは19日、「フランス産レンズ豆とネギのクランブル」を食べた利用者数百人が原因不明の症状を発症した問題について、関連が疑われる成分を突き止めたと発表した。
同社のレイチェル・ドロリ最高経営責任者(CEO)は「現時点で、タラ粉がこの問題を引き起こしたと考えている」と19日のブログで報告した。タラ粉は南米原産のタラの木の種から作られる。
ドロリ氏によると、同社がタラ粉を使ったのはこの商品だけだったが、北米では植物由来のたんぱく源として以前から使われているという。同社は引き続き米食品医薬品局(FDA)やタラ粉の生産者とともに調査を続け、症状を引き起こした原因を究明するとしている。
FDAは先週、この商品に関連した疾患の報告について調査を進めていると発表していた。
ドロリ氏は、同社がタラ粉を使ったのはフランス産レンズ豆とネギのクランブルのみだったと強調し、この生産者からの調達を取りやめたことを明らかにした。
問題の商品をめぐっては、試食したインフルエンサーが相次いで激しい症状に見舞われたと訴えていた。先月CNN Businessの取材に応じた数人は、医師にも原因が分からない症状のために何日も入院したと証言。デイリー・ハーベストは胆嚢(たんのう)摘出を強いられたという利用者から複数の訴訟を起こされている。
デイリー・ハーベストは2016年の創業。SNSのインフルエンサーに商品を宣伝してもらう手法で業績を伸ばしてきた。