スターバックス、第2四半期の中国の売上高は4割減 ロックダウンの影響で
ニューヨーク(CNN Business) 米コーヒーチェーン大手スターバックスが2日に発表した7月3日まで3カ月間の決算で、中国の既存店の売上高が前年同期比44%減となったことが分かった。
スターバックス・チャイナのベリンダ・ウォン会長によると、新型コロナウイルス感染症のパンデミック(世界的大流行)が始まってから、中国での事業がこれほど大きく落ち込んだのは初めて。
中国ではこの期間、感染拡大を厳しく封じ込める「ゼロコロナ政策」に基づいて移動制限やロックダウン(都市封鎖)措置が早々に敷かれ、なかなか緩和されなかったためとみられる。最大の市場である上海は3カ月のうち3分の2の間、全面的なロックダウン下に置かれた。
中国の影響で世界全体の売上高も18%減となったが、中国を除いた決算では2桁の成長を記録したという。
スターバックスは中国の約5760カ所に店舗を展開し、最も重要な市場のひとつと位置付けている。シュルツ暫定最高経営責任者(CEO)は会見で、中国での今後の成長にかける意気込みに変わりはないと強調した。
ウォン氏によると、6月初めに上海が再開するとすぐに回復の兆しがみられた。今年末までに6000カ所への新規出店を計画しているという。
スターバックス全体としての決算は投資家に好感され、同社の株価は2日の時間外取引で2%近く上昇した。