独首相と大手企業CEOが北京訪問、かつてないほど中国を必要とするドイツの実情

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北京の国際空港に降り立ったドイツのショルツ首相(中央)/Kay Nietfeld/picture alliance/Getty Images

北京の国際空港に降り立ったドイツのショルツ首相(中央)/Kay Nietfeld/picture alliance/Getty Images

香港/ロンドン(CNN Business) ドイツのショルツ首相が4日、大企業のトップからなる一団を引き連れて中国に到着した。そこには、世界2位の経済大国とのビジネスは今後も続けなくてはならないという明確なメッセージが込められている。

4日午前に北京へ降り立ったショルツ氏は、人民大会堂で習近平(シーチンピン)国家主席と会談した。国営メディアが伝えた。午後には李克強(リーコーチアン)首相とも会談した。

1日のみの慌ただしい日程の中、ショルツ氏に同行したのは独産業界の巨大企業12社の代表団だ。その中にはフォルクスワーゲン(VW)、ドイツ銀行、シーメンスなどの最高経営責任者(CEO)らが含まれる。事情に詳しい人物が明らかにした。彼らは中国企業と非公開の会談を行う予定。

一行は、通常行われる7日間のホテルでの隔離なしに中国入りした。現地の画像には、新型コロナウイルス検査を行うため、防護服に身を包んだ医療従事者がショルツ氏を乗せたジェット機を迎える様子が写っている。

4日午前の首脳会談で、習氏はドイツと中国が「複雑かつ不安定な」国際情勢の中で協力することを呼び掛けた。また今回の訪問について「互いの理解と信頼を高め、様々な領域での実際的な協力が深まる。中独関係の次の段階を見据えるものになるだろう」と述べた。国営中央テレビ(CCTV)が提供した公式声明で明らかになった。

主要7カ国(G7)の首脳が中国を訪れるのは約3年ぶり。今回のショルツ氏の訪中は、ドイツがリセッション(景気後退)に滑り落ちようとするタイミングで行われた。

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